ネイリスト技能検定1級の攻略ガイド

2025年2月22日

ネイリスト技能検定は、日本ネイリスト検定試験センター（JNEC）が主催する資格試験で、ネイリストとしての技術と知識を証明する重要な資格です。その中でも1級は「プロのネイリストとして必要な最高レベルの技術力」を証明するものであり、合格することでより高いスキルを持つネイリストとして認められます。

しかし、1級試験は難易度が高く、合格するためには確実な技術力と知識が必要です。本記事では、ネイリスト技能検定1級の試験内容と勉強のコツを詳しく解説し、効率的に合格を目指すためのポイントを紹介します。

ネイリスト技能検定1級とは？

試験概要

項目	内容
主催	JNEC（日本ネイリスト検定試験センター）
受験資格	2級取得者
試験実施時期	年3回（4月・10月・）
試験時間	実技試験：150分 / 筆記試験：40分
合格基準	実技・筆記ともに合格ラインを超えること
合格率	約35～40％

1級は、トップレベルのネイル技術が求められる試験であり、プロのネイリストとしての総合的なスキルが審査されます。

試験内容

ネイリスト技能検定試験1級はネイリスト技能検定の中で最もレベルの高い試験です。
「トップレベルのネイリストとして必要な総合的な技術力」を証明する資格で、サロンワークスタイルのスカルプチュアやチップ＆オーバーレイの技術、３Dアートなどのミックスメディアアートの技量も問われます。
アクリルはサロンワークで使わない技術だから取得しなくてもいいかな・・と思っている方は、もう１度１級試験の必要性を確認して欲しいです。
アクリルを扱えるということは、イクステンションを作る上での造形のスキルが上がるため、ジェルネイルにおいても美しさや正確さ、仕上がりに反映されるようになります。
ネイリスト検定１級試験の練習は、アクリルスカルプチュアを短期でスキルアップする絶好の機会となります。

1級試験は、実技試験と筆記試験の2つで構成されています。

実技試験（150分）

以下の3つの施術を決められた時間内に仕上げます。

ネイルイクステンション（スカルプチュア）
- アクリル素材を使用したスカルプチュアを片手5本作成。
  
  ▶ 評価ポイント
  ・フォームの装着が適切か
  ・長さや形が均一か
  ・厚みの均一性
  ・ハイポイントの位置と整列性
  ・艶
  ・フォルム
  ・Cカーブの均一性
ネイルイクステンション（チップオーバーレイ）
- チップオーバーレイを２本作成。
  
  ▶ 評価ポイント
  ・チップの装着が正しく、自然な仕上がりになっているか
  ・厚みの均一性
  ・ハイポイントの位置と整列性
  ・艶
  ・フォルム
  ・Cカーブの均一性
ネイルアート
- テーマに沿った立体のネイルアートを1本作成（３Dアートにエンボスアート、フラットアートのいずれかの２つ以上を含む作品）。

筆記試験（30分）

筆記試験では、以下のような知識が問われます。

ネイルの基本知識（爪の構造、爪の成長過程など）
爪の病気とトラブル（爪の生理解剖学）
衛生管理と消毒（サロンワークでの安全管理）
ネイルの歴史
材料学・香粧品学
皮膚科学（手や爪の疾患など）
ネイルケアの手順
接客マナー（ネイルサロンでのコミュニケーション）

合格率と求められる技術レベル

JNEC1級の過去の合格率

・2024年秋期：39.62%
・2023年秋期：39.22%
・2023年春期：39.0%

いずれも40%を切る難関です。実技では仕上がりの均一性はもちろん、スピード・正確さ・衛生管理・皮膚の保護など、総合的な技術力が問われます。

ネイリスト技能検定1級合格のための勉強法と対策

① 実技練習を徹底する

1級は技術力が最重要ポイント。
スカルプチュアの形成や全体がどれだけ揃っているかなど、細部にこだわった練習が必須です。

時間を計って施術練習を行う
- 150分以内に確実に完成できるよう、時間を意識しましょう。
フォームの装着を徹底的に練習
- フォームのズレが仕上がりに影響するため、正しい装着方法を習得し試験に向けて練習しましょう。
チップのサイズ選びと装着を完璧に
- オーバーレイの仕上がりが大きく変わるため、適切なサイズ選びとまっすぐで左右のずれもない装着を意識して施しましょう。