ネイルの“キレイ”を守るために大切なこと――JNA主催「ネイルサロン化学物質管理講習」ってなに?

ネイルの世界は、たくさんのカラーやデザインであふれています。キラキラのグリッター、ツヤのあるジェルネイルは見ているだけでもワクワクしますよね。
でも、その“キレイ”を作るために使われている材料の中には、実は私たちの体や環境にとって気をつけるべき「化学物質」が含まれていることもあります。
今回は、日本ネイリスト協会(JNA)が主催している「ネイルサロン化学物質管理講習」という特別な講習について、ネイル初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
目次
- はじめに:ネイルの「キレイ」の裏側にあるもの
- 化学物質って、なんで気をつけないといけないの?
- JNAの「ネイルサロン化学物質管理講習」って何?
- 講習の内容をやさしく紹介!
- 1. 化学物質ってどんなもの?
- 2. ラベルやSDSってなに?
- 3. リスクアセスメントって?
- 4. 法律のことも知っておこう!
- 5. サロンでできる安全対策って? - 講習を受けるとどんないいことがあるの?
- 学生のうちから知っておく価値あり!
- まとめ:キレイと安全、どちらも大切にできるネイリストへ

化学物質って、なんで気をつけなきゃいけないの?
ネイルサロンでよく使われているジェルやアクリルの材料、ネイルリムーバー(除光液)などには、「有機溶剤」と呼ばれる強い臭いのする成分や、「モノマー」と呼ばれる液体の材料などが入っています。
これらの物質は、
- 長く吸い込んでいると頭が痛くなったり
- 肌に触れ続けると手荒れやかゆみが起きたり
- 換気(空気の入れ替え)がうまくいっていないと部屋の空気が汚れたり
といったトラブルの原因になることがあるんです。
つまり、正しく使わなければ「体に悪い影響を与えてしまう」こともあるんですね。
そこで必要になるのが、こうした化学物質を正しく知って、安全に使うための知識。それを学べるのが、JNAの「化学物質管理講習」です。
この講習って、どんなもの?
「ネイルサロン化学物質管理講習」は、ネイルサロンで働く人や、これからネイリストを目指す人が「化学物質を安全に管理できるようになること」を目的にした講習です。
受講はJNA認定校で開催されます。
受講後には修了証も授与されます。これは「私は安全管理について学びました」という証明になるので、就職活動の時にも役立つかもしれません。
化学物質管理者の選任義務化は、2024年4月1日より開始されました。これは、労働安全衛生規則の一部改正により、リスクアセスメント対象物を製造、取り扱い、または譲渡提供するすべての事業場において、化学物質管理者を選任することが義務付けられたためです。
認定校の在校生・卒業生以外の一般受講生も受け入れ可能です。
「ネイルサロン衛生管理士」取得者が受講条件となります。
*有効期限者もしくは永続認定者のみ
受講日において、年齢が18歳以上であること*ただし、18歳未満であっても、理美容学校やネイルスクール等でネイルを学んでいる生徒は受講対象とする。
講習の内容をやさしく紹介!
内容はちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、ひとつひとつ見ていくと、とても実用的なことばかりです。

◎1. 化学物質ってどんなもの?
「化学物質って何?」という基礎の基礎から学べます。たとえばジェルネイルに入っている“HEMA”という成分や、リムーバーに含まれている“アセトン”などについて、「どんな性質があるのか」「どうして注意が必要なのか」を知ることができます。
💡たとえば:アセトンは強いにおいがして、蒸発しやすく、吸い込みすぎると気分が悪くなることも。
◎2. ラベルやSDSってなに?
商品についているラベル(成分や注意書きが書かれているシール)や、SDS(安全データシート)という資料の読み方を学びます。
💡SDSは、商品の「取り扱い説明書」みたいなもの。安全に使うためのポイントが書いてあります。
◎3. リスクアセスメントって?
ちょっと難しい言葉ですが、「どこに危険があるかを事前にチェックすること」です。たとえば、「この製品は吸い込み注意だからマスクを使おう」とか「こぼれたときの対応を決めておこう」といった対策を考えることです。
◎4. 法律のことも知っておこう!
ネイルサロンで働く人の安全を守るために、日本では「労働安全衛生法」という法律があります。2023年にはこの法律が少し変わって、ネイルサロンでも化学物質をちゃんと管理しないといけないルールができました。
法律を知っておくことは、お店を守ることにもつながります。
◎5. サロンでできる安全対策って?
たとえばこんな方法があります:
- 換気扇をまわす
- 窓を開けて空気を入れ替える
- ゴム手袋やマスクをつける
- 散らばった粉や液体をすぐに掃除する
どれも難しいことではなく、ちょっと意識するだけでできることばかり。講習では、こうした「今日からできる」対策がたくさん紹介されます。

受けるとどんないいことがあるの?
この講習を受けると、次のようなメリットがあります。
就職に有利
「ちゃんと勉強している人なんだな」とサロン側に伝わるので、採用にもプラスになります。
お客様にも安心を届けられる
「このサロン、きちんと安全を考えてくれてるんだ」と思ってもらえます。
自分自身の健康を守れる
将来ネイリストとして長く働くには、体が資本です。体調を崩さずに働き続けるためにも、安全な作業はとても大切です。
トラブルを防げる
薬品がこぼれた、手荒れした、臭いがきつい…そんなトラブルも、きちんと知識があれば未然に防ぐことができます。
学生や初心者のうちから知っておく価値あり!
「化学物質」と聞くと、ちょっと難しそうで自分には関係ないと思ってしまうかもしれません。でも、ネイルに関わる以上、私たち全員が「化学物質の使い手」になります。
だからこそ、まだ学校で学んでいる途中の学生さんや、これからネイル業界を目指す人にも、この講習はとてもおすすめです。知識を早めに身につけておけば、サロンでの実習や就職後にもきっと役立つはず。

まとめ:キレイと安全、どちらも大切にできるネイリストへ
ネイルの仕事は、お客様の「キレイになりたい」「前向きな気持ちでいたい」という思いに応える、とても素敵なお仕事です。その一方で、私たちネイリスト自身の健康やサロンの環境にも、しっかり目を向ける必要があります。ネイルの世界は、「人を笑顔にする仕事」です。そしてその笑顔を守るためには、見えないところでの安全管理がとても大切です。
「かわいく仕上げる技術」も大事。
でも、それと同じくらい安心して施術できる知識も大切です。
JNAが主催する「ネイルサロン化学物質管理講習」は、そんな“安全にキレイを届ける”ための第一歩となる学びです。まだネイルを学び始めたばかりの学生さんも、サロン就職を目指す方も、ネイルのプロとしての意識をしっかり育てていく上で、ぜひ受講しておきたい内容です。
きっと将来、あなたの強みになりますよ。
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これからの時代に求められる“安全で信頼されるネイリスト”を目指して
これからのネイル業界では、「ただ上手いだけ」ではなく、「安全に気を配れる人」がより強く求められています。化学物質の正しい知識を身につけることは、ネイリストとしての信頼にもつながります。
あなたがネイリストとして誰かの心を明るく彩るその日まで――
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